クリートやレールマウント、シートペディスタルマウントなど耐久性が求められるボート用品を設置するためには、船体に穴を空け、当木をして補強する方法が一般的です。 もし、補強をせずにこれらの金具類を単純に設置すると船体を痛めるだけでなく非常に危険です。
スイミングラダーやシートベース、補機マウント、トローリングロッドホルダー
などについても同様な加工が必要です。 見本として透明アクリル板にクリートとレールマウントを設置してみましたので参考にして下さい。
マリン用品を船体に設置する場合の注意点
原則としてタッピングによる固定ではなく、
ボルトナット
を使用して確実に貫通させ固定して下さい。
荷重負担が大きい部分については、できるだけ面積の広い補強材を使用して下さい。
電動ドリルを使用して確実に穴を空けて下さい。この際、船体ハルと補強材の穴の位置を正確に決めることが大切です。1mmでもずれてしまうと穴を無意味に大きくすることになります。
船体の裏側に手や補強材が入らない場合は、
スカッパー
または
アクセスハッチ
を近くに取り付けて作業ができる空間を確保して下さい。
補強及び防水に関する注意点
補強材は、木材、金属板(アルミまたはステンレス)を使用して下さい。厚さは問いませんが、荷重負荷の度合いを考慮し選択して下さい。 木材であれば最低10mm以上を推奨します。見本では木材を使用しています。
ボルトナットは、必ずステンレス製を使用して下さい。ナットを二重に締め付けるとより効果的です。
ドリルで穴を空けた場所及び船体設置面については、必ず
シーラント接着剤(4000UV)
などで接着防水して下さい。 これを省略してボルトオンすると、雨水侵入の原因となるばかりではなく、補強材を劣化させることにもなります。
他の埋込型マリン用品に関する注意点
荷重負担の少ない航海灯マウント、アンテナマウント、埋込型ホーンなどの場合、補強材は不要かもしれません。この判断は取り付けする方が選択して下さい。 但し、ワッシャーは大きめのものを使用するとようでしょう。
スルハル金具やホーンカバーなどのフランジ部分は、
シーラント接着剤(4000UV)
などで接着防水して下さい。
マリン用シーラント接着剤4000UV
家庭用のシリコンシーラント接着剤とは違い、海水に強く、FRP、木材、金属を密着させ防水できます。
この商品は、バウハッチやスルハルなどの設置など、あらゆるマリン用品の接着防水剤として使用できます。
間違って穴を空けてしまった場合や古い穴などは、4000UVを注入することで簡易修復できます。
マリン用に開発され輸入した商品なので大工センターなどでは販売されていません。
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