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連載第48−2回/ガソリンタンクについて考える

燃料計とセンサーユニット ポータブルタンクやビルトインタンクの種別については前号で紹介したとおりだが、ガ ソリンタンクに附帯する設備や備品について考えてみよう。

小型の船外機用のポータブルタンクを除いた通常のプレジャボートの燃料タンクには、燃料メーター用の電子式メーターユニットと呼ばれるものが設置されている。 このユニットは、大きく2つ部品からできている。 ひとつは、燃料を感知するフロートと呼ばれる「浮き」で、燃料が少なくなるに従って下がってくるもので、タンクの底に着地した時点で、メーターは、「E」エンプティーいわゆる空の状態を示す。 もうひとつは、このフロートの上下を電子的に計測するセンサーである。 このセンサーの中には電気的信号をコントロールする抵抗センサーが内蔵されており、フロートの位置により伝えられる電流がメーターパネルに伝わり、現在の燃料残を表示するという仕組みだ。 よって、ボートが揺れたりすると、フロートも緩やかに揺れ動くため燃料メーターも連動して動いてしまう。 このセンサーの方向が正しくセッティングされていないと、スタート時のようにバウが上がった状態では、タンク内のフロートが水平に保たれないため燃料メーターに誤差が生じてしまうので注意したい。 このユニットセンサーがタンクの深さと一致していないと燃料を正しく計測することができない。 例えば、60cmしか伸びないフロートアームを90cmの深さのタンクに設置してしまうと3分の1の燃料が残っているのにメーター上ではエンプティーである「E」を表示してしまう。 逆に90cmも伸びるフロートアームを60cmの深さのタンクに設置すると、メーターが「E」を示す前に「ガス欠」になってしまう。 もし、貴方のボートの燃料メーターの減りが激しく、瞬く間に「E」を指してしまうのな らフロートアームが短いことが考えられる。 その場合は、ユニットを正しい物に交換するか、針金を加工してアーム部分を延長することが望ましい。 また、メーターが作動しない原因として、センサー内蔵の抵抗コイルが「さび」ている場合が多く、この状態では電気信号を送ることが困難なので新しいユニットと交換することが望ましい。

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