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連載第12回/ビルジポンプの賢い利用方法
暑い夏が続く毎日、風を切って走行しても汗がタラタラになる時がある。この船にシャワーがついていたらどんなに楽だろうと思った時があるはずだ。 また、底がヘドロのところでアンカーを引き上げた時、汚泥を一瞬できれいに洗い流せたら臭くならないのにと思った時もあるばずだ。 通常、ビルジポンプというアイテム(ボートの底に溜まった水を船外に排出する電動式ポンプ)は、どの船にも設置してあるはずだ。 ※ビルジポンプの正しい使用方法については、1995年9月号で詳しく解説しているので参照されたらいいでしょう。 これらのポンプの中で非常に役に立ちアイデア次第でボートライフを快適にできるのは、オートビルジポンプである。 それでは、いくつかの便利な利用方法を解説しよう。
簡易ウォッシュダウンシステム
「ウォッシュダウン」とは、文字通り「洗い落とす」と云う意味でアンカーの汚れや船体についた魚餌の汚れを落とすために使用するシステムの事だ。
通常は25フィート以上の輸入艇に標準装備されていることが多いアイテムである。 しかし、小さいボートには、装備をするスペースがないのが現状である。 そこでビルジポンプをうまく利用して簡単にシステムを造る事はできないものか? ビルジポンプの排出の勢いは水道のそれに匹敵している。そこで私は考えた。逆転の発想である。 本来、ビルジポンプは、船の中の水を外に出すのが役目のはず。 その逆をやるのである。 豊富にある船外の海水や淡水の中にビルジポンプを入れて使用するのだ。 当然、ポンプに直接長めのホースを接続し、ホースの先にはスプレーガン(園芸用で利用可)を取り付ける。 これで工事することなしにシステムが必ず水没可能なビルジポンプを使用する事を付け加える。
《必要なアイテム》予算は12000円前後
オートビルジポンプ500タイプ
内径19ミリの耐圧ホース2メートル位
スプレーガン/ノズル
注意:垂直に揚水するにはポンプ能力の限界があるのでホースを長く取りすぎると役に立たなくなるので短めにすること。
簡易「いけす」システム(ライブウェル)
クーラーボックスを愛用して魚釣りを楽しんでいる方も多いはず。長い時間かけて釣った獲物や活き餌などは、「いけす」さえあれば新鮮さを保つことができるのにと思った事はありませんか? ビルジポンプには、簡単にクーラーボックスを「いけす」に変える事ができます。
これも逆転の発想。 水を外に出したり中に入れたりする以外のもうひとつの方法。 クーラーボックスの水を汲み出してまた、クーラーボックスに入れるという使い方。ホースを短く使いシャワーノズル(園芸用で利用可)を装着し角度を決めればできあがり。 必要なアイテムは、ウォッシュダウンシンテムと一緒です。
簡易シャワーシステム(大きめのバケツ一杯の清水で一人分)
これもクーラーボックスやバケツに清水を入れて利用すれば簡単にシャワーになります。 作り方は、「イケス」のホースを長めにセッティグするだけと至ってシンプル。 こんなに簡単にシャワーが使える方法があるならば何故、今まで気づかなかったのか? ちなみにお風呂の水を洗濯機に移し替える際にもビルジポンプが活躍しています。 ホースの長さやノズルを替えたり船外の水やクーラーボックスの水を利用する事でビルジポンプは、非常に役に立つ基本アイテムです。 おひとついかがですか?
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