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連載第16回/小型ボート用サーチライト
はじめて夜の海を航行した時に誰しもか感じる事がある。ボートを無灯火で航 行する不安感だ。特に東京湾などは、見えにくい浮遊物や係留ブイ、漁網など が大変多い。漁網を避けながら走っているうちに魚と同様に網の中に追い込ま れてしまう程だ。昼間に航行している時でさえ、それらに接触しプロペラにダ メージを与えてしまう。通常、陸地で日没後に自動車を運転する場合には、ヘ ッドライトがあるが、ボートには、基本的にヘッドライトがない。ボートには ドックライトと云うアイテムもあるが、今回はサーチライト(スポットライト) について触れてみよう。では、サーチライトを灯けて航行すれば安全かという と、ズバリ云って危険な行為だ。サーチライトの明るさは人間の目をその光度 に順応させ他の船影や航海灯を見えなくさせてしまうからだ。しかし、港に入 出港する時や目標物を捜したり相手に合図を送る時には、必要不可欠なアイテ ムと云える。音では到達しない合図も光を使えば簡単だ。サーチライトは、ア クション映画の中でヘリコプターから逃走車を追いかける時に使用されている ことでも有名なアイテムだ。
サーチライトの光の強さを示す光度と云う単位は、 カンデラ(cdまたはcp)と云う呼称で表すことができる。カンデラは、キ ャンドル(蝋燭)からきており1キャンドルパワー(蝋燭1本の光)を1カン デラと定義する。ちなみに自動車のヘッドライトの光度は、約5万カンデラだ。 現在、日本で入手できるボート用のサーチライトは、10万〜200万カンデ ラのものがある。また、タイプとしては、手で直接操作するハンディタイプ、 キャビン内から操作できる有線リモコンタイプ、船から離れても操作可能な無 線リモコンタイプなどが挙げられる。この中でも無線リモコンタイプは、アン カー作業中や係留時にキャビンやコックピットにいなくても操作できるので大 変便利だ。設置する場所は、パルピット前部かハードトップ運転席上、フライ ブリッジ前部が一般的だ。特に夜釣りをされる方は、サーチライトによってく る魚もいるので利用してみる手もあるでしょう。また、夜間の緊急時には、海 難信号としてかなり有効な手段と云えます。 簡単な日曜大工程度の技術で設置できるのでトライしてみてはいかがでしょう。
光度
光の到達距離
自動車ヘッドライトとの比較
100,000cd
約1.6km
自動車ヘッドライトの2倍の光度
200,000cd
約3.2km
自動車ヘッドライトの4倍の光度
500,000cd
約8.0km
自動車ヘッドライトの10倍の光度
1,000,000cd
約16.0km
自動車ヘッドライトの20倍の光度
注意:光の到達距離は、遠隔地から光源が確認できるという意味
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