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連載第25回/重い荷物を軽々と運搬できるボートドーリー

最近、カートップボート(自動車の屋根に乗るサイズのFRPボート)やインフレータブルボート(空気を注入して膨らませるPVCボート)などを自動車で運んで海岸や湖畔からボートを降ろしている光景をよく見かけるようになった。 ボートの置き場に苦労するより自動車で運んで持ち帰る事ができれば保管料もいらないと云うわけだ。 これらのボートも船検を受けることでモーターを付ける事もできるようになる。 小さいからと云って馬鹿にできない。 湖などではバスボートの代わりとしてこれらのボートにエレクトリックモーター(バッテリーを使用してプロペラを回し推進を得るポータブルモーター)を使用してフィッシングポイントに向かう姿は少し粋なスタイルだ。 貸しボートにエレクトリックモーターだけを取り付けてフィッシングを楽しむのも名案と云えよう。 しかし、小さくて軽いとはいえ、5kgや10kgと云うわけにはいかない。 ウインドサーフィンを経験した方ならばご存じかと思うが、ボード1枚とて簡単に水辺まで運べない。 道路でも運びやすく砂地や多少の砂利道でもボートや用具を運べる便利なアイテムには何があるだろうか。

ボートドーリー スモールボートやインフレータブルボートを水辺に運んだり、移動させたりする道具に、トレーラーを極限までコンパクトにした感じのボートドーリーと呼ばれる太いタイヤのついた運搬具がある。 マリン専用の台車と考えてみてもいい。これらのタイヤは道路を選ばず悪路も大丈夫。衝撃も少ないので安全に水辺までボートを運ぶことができる。 当然、作業は1人でも簡単だ。 上手に運ぶコツは、てこの原理を利用すること。 バランスよくドーリーをボートの重心の中心に置くことで全く力はいらない。 但し、ボートがずり落ちることがあるので斜めの道だけは注意しよう。 ドーリーから落ちたボートを再びドーリーに乗せることは至難の作業となる。 また、ボート以外の荷物やバッテリー、アンカーなどを運ぶアイテムにドックカートと呼ばれるポータブルリヤカーがある。 これも自動車のトランクなどにコンパクトに収納できるのでいろいろな荷物を運ぶアイテムとして大変重宝する。 ドックカート 最大の特長はエキストラカーゴと呼ばれる専用バスケット(段ボールのように折りたたみ可能なバスケット)を重ねて運搬する事ができる事だろう。 1段だけで運ぶにはもったいない。 私の経験で云えばエキストラカーゴを3段まで(約1.5メートル)積み重ねても1人で安全にマリーナ内を移動することが可能だ。 行きは荷物を載せて高く積み重ね、帰りはバスケットを平べったくして積み重ねる。 材質はプラスチックまたはアルミでできており水には強く衝撃も吸収する。 いつまでもドーリーやポータブルリアカーを使わないで無理して重いものを運んでると腰を痛めたりケガの原因になりますよ。


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