シーズン前のメンテナンスとして挙げられるのが、4ストロークエンジンのオイル交換である。
今回は、そのオイル交換の作業に便利なポンプを考えてみよう。
ボートエンジンの場合は、自動車と違ってエンジンをダイレクトに酷使するので、シーズン前にオイル交換をしておくことが望ましい。
エンジンオイルを交換する場合は、同時にオイルフィルターを交換する事をお薦めする。
オイルフィルターは、エンジン内部の摩擦などによって生じる金属片や、不純物などを濾過してくれる大事なパーツだ。
この中にもオイルが500ミリリットル前後残っているのえで、そのまま装着していたのではオイル交換の作業が台無しだ。
エンジンによってオイルフィルターのサイズは違うので、オイル交換前にはフィルターのスペアを用意することを忘れてはいけない。
また、オイルは、エンジンメーカーの純正品を使用することが原則であるか、どうしても入手が困難な場合は、自動車用のオイルで代用してもかまわない。
だだし、自動車と違い、高速回転での使用が多いので、適合する品質のものを選ぶようにしよう。
さて、いざオイル交換となるのだが、ボートエンジンの場合、自動車やオートバイと違いエンジンの下のドレーンプラグを外して交換するのは大変だ。
そこで、エンジンオイルのレベルゲージモニターの穴を利用してオイルを交換をする簡単な方法を採用する。
モニター穴より細いチューブをオイルパンまで差し込んでオイルを吸い上げるのだ。
この際に注意しなければならないのは、エンジン内に空気を入れながらオイルを抜くことだ。
空気が入っていかないと、いくらポンプで吸い上げてもエンジン内部が真空状態になってオイルがなかなか上がってこない。
また、ポンプ内部にオイルが到着するまでゆっくりと吸引すること。
このポイントを抑えれば、誰でも簡単にオイル交換をすることができる。
まずは、水を使って実験し、感触を得ておけば本番で失敗しないぞ。
ドリル装着型ポンプ/電動式ポンプ
電動ドリルの先に取り付けるタイプで、エンジニアの方は結構重宝している。
ドリルのビット代わりにポンプの軸を固定すればOK。
回転数をコントロールできるタイプの電動ドリルで使用すること。
高回転すぎると吸い込む勢いに粘着性のオイルが追いつかず、いつになっても吸引できないので注意。
電動式ポンプの使い方はほとんど同じだ。
手動式ポンプ
自分で吸引する力をコントロールでき、電源が不要なので初心者向きのポンプだ。
最初はゆっくりとポンピングし、オイルが上がってくる感触が分かるようになればプロ並み。
激しくポンピングすると、空気だけ引っ張ることになるから注意しよう。
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