今回は、エンジン関係以外の環境についてモニターできる便利なインストルメントを紹介しよう。
【デジタル測深計】
米国ではデプスサウンダーまたはデプスファインダーと呼ばれているアイテムでメーターとトランスデューサーを専用ケーブルで結べば簡単に機能する。
大きさは直径6センチ程度で基本的には魚探を装備していない若しくは装備できないスモールボート用のインストルメントだ。
トランスデューサーと呼ばれるセンサーをボートのトランサム部分に取付ければOK、後は自動的に海底に信号を送り海底から反射される信号を測定しメーターにデジタル表示される。
魚探の画面の中にある水深表示だけをメーターにしたものと考えればいい。
あらかじめ一定の深さに達するとブザーがなるようにセットすることができるので、浅瀬や運河を安全に航行する場合に威力を発揮する。
米国製輸入スモールボートには、ほとんど標準装備されているかオプションで追加することができるので新艇を購入の場合は検討したいアイテムだ。
【デジタル水温計】
これは、エンジンの水温計ではなく航行している海域の水温を計測するもので、潮目などを発見することができる。
最近の魚探付のGPSカラープロッタ装置では、昔の様に緑色や黄色の一色の航跡表示ではなく、水温別にカラーで表示されいるものもある。
色が変化した場所が潮目という訳だ。
これをコンパクトにし水温だけをデジタル表示したものがデジタル水温計だ。
これも基本的には魚探を装備していない若しくは装備できないスモールボート用のインストルメントだ。
【燃料消費量計測計】
ボートは、自動車と違い走行計がついていないので、自分のボートの燃費を計測することは実に困難である。
そこで注目されるのがフューエルフロメーターと呼ばれる燃料消費量計測計だ。
燃料ホース内を流れる燃料の流速を計測し、時間当たりの消費量を計測する。
例えば、3000回転時の消費量が1秒9ミリリットルとすれば1時間で32リットルの燃料消費、4000回転では1時間で45リットルの燃料消費というように表示される。
燃料タンクの容量が300リットルであれば、4000回転で6.6時間航行可能であることが瞬時に分かる。
1リツター120円の燃料を使用しているボートのアイドリング時の燃費が6リッター/時間とすると1分当たり12円というように燃料の消費量を金額に換算することができるのでタクシーのメーターに似ている。
このメーターが装備されていれば無駄な燃料を節約できるのは云うまでもない。
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